キラキラ電車に乗る

滞在中、上海はずっとくもり後夜雨というお天気でした。
気温は東京と殆ど同じ感じです。

二日目はまずBUNDバンドと呼ばれる外灘(ワイタン)エリアへ。
クラシックな洋館を総合商業施設として再開発したビルをさらっと見学。
ここはしいていえば丸の内に最近、建っている商業ビル群と似ていて一つの
ビルの中に、おしゃれなレストランと、スパ、ファッションのショップが
一緒になっている様な所でした。お値段も東京に近かった。

お客様も時間が早かったせいか殆どいなくて、日本人の奥様お二人がカフェ
で優雅にブランチしてました。
地元の庶民の皆様指数ゼロな感じです。面白かったのは現代アートのオブジェ
やフィレンツェで作ったと言う真っ赤なガラスのシャンデリアなど、インテリア
に東京のそれとはと違う光るセンスを感じた点です。

というわけで、早々に引き上げて、キラキラ電車に乗って、対岸の世界屈指の
高さを誇る東方明珠塔がある浦東(プードン)エリアへ。

正式には外灘観光隧道(ワイタン観光スイドウ)というらしいですが。キラキラ電車
の方があってます。滞在先のFさんに「面白いから乗ってみて」と言われて乗って
みました。確かに、人生で一回は乗ってみる価値あります。
対岸までの地下道を5分かけて走るのですが、ガラス張りのワンボックス(イスなし)
片道30元(480円)はここではかなりお高いです。

走り出すと前方にドリルのようにグルグルと回る電気の光が。
我々はこの光のトンネルを進んで行くのでした。なんか微妙にチープなかんじです。
すると前後左右でレザー光線(を模した?)光がこちらに向かって発射。ムム・・
これは攻撃なんでしょうか?光に目がくらんでいると今度は前方に揺らめく人影3体が。
それにしてもこの揺ら揺ら具合は一体何かしら?と思わず凝視しました。どうやら下から
空気を送りこまれた風船人形のようです。手が長く作られてるので車体にぶつかってきたり
なでまわしたりのびっくり攻撃付きです。あっけにとられているうちに電車到着。
降りてきた外国人(100%観光客)はみな曖昧なウーパールーパー顔です。

上海に行かれる皆様、このキラキラ電車、片道30元ですが、往復券買うと40元と
お得です。たぶん片道だけで十分です。でも一回は乗ってみる価値ありますよ。
題してレトロイリューション。上海、懐広し。

というわけで今日はここまで。

上海カオス日記

11月23日から27日まで、上海に行ってきました。
アジア圏、初めての本格的旅行です(除く2002年
ワールドカップ準決勝観戦、ソウル一泊弾丸ツアー)

総括しての感想。
上海はエキセントリックかつカオスな街でした。
よく外国人の方が、「東京はカオスな街だ」と言うのを耳に
しますが、それは違いますね。上海、あれぞカオス。
六本木なんてセットみたいなものです。
英・米・仏の租界地だった上海は当時フランスやイギリス人が
建てたヨーロッパ調の建物が市内各地に残っていて、私の
想像よりもはるかに欧州の匂い漂う街でした。

滞在は上海在住の家人の友人宅です。中国語がすでにペラペラ
なFさんが空港まで迎えに来てくれたので、心強いスタートです。
なにせ中国語はシェイシェイくらいしか分からないのです。

空港についていきなり異国の地だと強く感じるサウンドが。
とにもかくにもどの車もクラクションを鳴らしまくっているの
です。一瞬事故か?渋滞か?と思いましたがどうやらそうでは
ないらしいのです。ここではいつもつねにそうなのだとFさん。
タクシーに乗り込み市内に入ってもクラクションの数は減りま
せん。なっ何故・・・

でもその理由に気付くにはそんなに時間を要しませんで
した。どうやら日本的常識交通ルールは存在しておらず、
人も車も自転車も思ったように自由に歩き進んでいるのでした。
タクシー車中にいると・・・こっちがどっきりする様な至近距離
に自転車がすりよって来てついでに前を横切っていきます。
タクシー「ププーッ」とクラクション。さらに左折時(右側通行
です)横断中の人々がまるで存在しないようにタクシー突進。
さらに追い打ちを掛けるようにタクシー「ププーッ」と人々に
クラクション。しかし人々も負けてはいません。クラクションに
ひるむ事なく構わず前進。さらに赤信号でも普通に前進。
とまったり、小走りしたりなんてしません。いったいどんな芸当
でお互いが接触しないですんでるのか理解不能なのですが、この
街の人々はお互いがうまくそれで調和しあっているようなのです。

こんな具合で常に街中にクラクションが響いているという訳
なのでした。
なんど後部座席でブレーキを踏んだ事でしょう。なかったけど。
中国雑技団・・・そのすばらしい技の数々の秘密を早くも
宿泊地への道中で発見した私でした。
彼らは庶民レベルで、生まれついてから、日常生活において
非常に高度な反射神経と物体距離感覚を身につけながら育って
いるのです。ある意味テレパシーとかインスピレーションとか
もしかしたらテレポーテーションとかも使ってるかもしれません。
どうりで・・・街の皆さんがすでに十分雑技団でした。
おそるべし中国4000年の歴史。

という訳で。初日はいごこちのいいお宅に無事ついて、
美味しい中国茶を入れていただいて、「気」の流れ
がよい部屋でクッスリおやすみなさい。

ネット復活

ここしばらく、モデムの調子が悪く、ネットに繋がりづらかった
り、全く繋がらない時間帯があったり、だましだましつかっていた
モデム君がとうとう先週の火曜日に完璧にコトキレました。
その後12日間、今日まで、全くメールもネットサーフィンも
できない生活してました。

その間5日間、上海に行ったりなんかもしてました。
やっと今日、新人モデムちゃんがやってきて、無事復活です。
新人ちゃんなのでスピーディかつやる気に満ちてます。
それにしてもこんなに長い期間ネットと繋がらなかったのはたぶん
十数年ぶりです。
つかえなくなって改めていかに生活をネットに頼ってるか実感
しました。

まず問題は、いまどきは殆ど電話より、大事な用件もメールで
しあう時代なので、メールが数日間全くみられないのはやはり
生活に支障がありますね。相手も返事が来なくてもなかなか
電話してまで確認しないこの時代ですもんね。

ネットにしてみても、昔ならイラストの資料調べで図書館通った
りして半日コースだったのが、いまならすぐインターネット検索
で画像付きで観る事ができる。
上海行きのリムジンバスもネットで予約・・・のつもりで悠長に
かまえてました。ふと前日気付きます。あっ・・ネットが使えない
・・直接予約ができないんだ・・・それでは、リムジンの停留所
の近所のホテルの電話番号をネット調べなきゃ・・・って無理で
しょう。今って本当に便利な時代になってたんです。この時間の
短縮をもっと有意義にいかさねばならないかもしれません。

あっ・・でも短縮したぶんパソコンに向かってメール打ったり
意味もなくサーフィンしてるんだから、もしかしたらたいして
変わってないのかもしれません。

追伸 相変わらず「のだめ」おもしろすぎる!