昨日は工房の友人、朝子ちゃんの個展の搬入のお手伝いに石川町へ行ってきました。
それに先立って、まず朝子ちゃんのお家へ同じく搬入お手伝いの工房友人の
里美んさんとその旦那様と立ち寄って、個性ある椅子と癒しの庭をみせて
もらいました。学者さんだった亡くなってしまったお父様の古い洋書類
などがあるお宅はなにか昭和の匂い漂うレトロで心地のよい空間でした。
朝子ちゃんの庭は正に朝子ちゃんの作品の世界そのものでした。
庭でわさわさと揺れる様々な植物達。一番しっくり来るのは恐竜時代の
植物をミニチュア化した様な感じとでもいいましょうか。さながら自分が
ステゴザウルスくらいの大きさの気分だったら調度いい感じ。遠い遥かな
DNAを刺激するのか、何か和みます。地面にはシダ類。頭上にはフサアカシアの木。
この木は太いしっかりした幹にまるでオジギソウが細くなった様な繊細な葉が
沢山着いていて、わたくしステゴザウルス、思わずついばんでしまいそうです。
朝子ちゃんがさりげなく庭になってるストロベリーグァバを摘んでくれて
それを庭を観賞しながらいただきました。
この庭に会いたければ個展会場に是非足を運んでみて下さい。彼女の描く
世界に庭の植物達がゆれています。
その後、コーヒーなど入れていただき、すっかり和んでこのまま何もかも
忘れてしまいそうな我々でした。がしかし、違う〜!今日はこれから
大事な搬入です。我に返った一同は急にてきぱきと準備にとりかかり一路
石川町へ。
ついていきなり、ギャラリーのオーナーが差し入れてくれたたいやきで
和む・・・あぁ、また和んでしまいました。和んでばかりじゃないのか?
いえでも、それからは脇目もふらずちゃんと真剣に、且つときどき笑い有り
で朝子ちゃんの大いなる構想を具現化すべく、血液型も全員違う面々が
見事な役割分担でアイディア等だしあいつつ、作業しました。
気付いてみれば3時間半たってました。そして努力のかいあって朝子ちゃん
らしさのあるとても素敵な展示に仕上がったのでした。グレイト!
並べてみたらおおらかで強く、そして優しい作品が並んでいました。
ここ数年、お父様をなくされたり大変な思いをした彼女の色々な心境
それを乗り越えて来た経験などが腐葉土のようにつみかさなって
作品にすごく良い形であらわれている様な気がして、眺めていて
感無量な気持ちになりました。土を介して新しい水になる草木になる。
だから庭の世界が描かれているのかなと。
試行錯誤したギャラリーのウィンドウディスプレイは、その世界を
かいま見れる市松模様の小さな窓に仕上がっていました。
作業後、途中から搬入お手伝いに加わってくれた帽子作家さんの加藤さん
ともども中華街の同發というお店で打ち上げお食事。
朝子ちゃんの個展の開催を祝いつつ美味しい宴となりました。
でも男気ある朝子ちゃんがお支払いをしてくれてしまい・・・。
おそらくかなりのお値段を負担させてしまいました。
これはよろしくないので今どうやってご恩返しするか思案中です。
だって同發ってお安いおみせじゃないんです〜。
三階朝子展
「Asako Sangai 2007 Exhibition」
2007.10.23(火)〜28(日)
11:00am〜7:00pm(最終日4:00pm)
画廊 ぎゃるりじん
〒231-0868
横浜市中区石川町2-85
tel 045-681-5900
http://homepage2.nifty.com/flower-kobayashi/