この週末は上野の東京国立博物館で開催されている「大徳川展」
http://www.daitokugawa.com/
に行ってきました。
<秋の上野の森>
それに先立って、期間限定で国立博物館敷地内の庭園が開放
されているというので是非にと思い立ち寄りました。
入るやいなや、アスファルトの道の横に私が世界一苦手
としているゼニゴケがみっしりとはびこっているのが視界に・・・
完全にぞーっとなりました。
その後もこの庭の「順路」には随所にゼニゴケが・・・
ゼニゴケの庭と書いていてくれれば絶対に近づかなかったのに。
土の上に飛び石のみという難所もあり「癒されるたい」と思って
いた私の気持ちは完全に裏切られ、鳥肌ものの非癒し空間が展開
されたのでした。
ですがこの期間限定の庭。ゼニゴケ問題をさっ引いてもかなり手抜き感
いなめませんでした。年に二回のみの期間限定公開だそうですが。
どの館も固く扉を閉ざし、縁側に廃材?とおぼしきコンクリートなどが
置かれている始末。中心の池の蓮の葉も枯れていました。
とにかく見所感がないんです。まぁそれがやつらのはびこりを
許したのでしょう・・・。
前を歩く外国人観光客の老夫婦も足早に歩みを進めていました。
「順路」の最後に最難関「土の道」が・・人が歩くど真ん中は
さすがにやつら生えてませんでしたが、十数センチ横にはいます。
私がここを欽ちゃんばしりでかけぬけたのはいうまでもありません。
そして徳川家。だてに300年鎖国してたわけではなかった。
ビバ鎖国。まさに一人大英博物館状態でした。
徳川家ゆかりのお宝の質量共に圧倒されました。
思わず自分が徳川家に生まれていたら・・・
などという妄想までいだいてしまいました。
会場は相当の混雑ぶりでした。
銘刀正宗に始まる名刀の数々、家康初め名だたる武将ゆかりの
鎧兜、狩野探幽ほか狩野一門の筆による絵巻や屏風絵。
千代姫ほか姫君達お輿入れの際の艶やかな着物や漆器
などの品々・・・
それはまるで人のうちの蔵をのぞきこむようなもの。興味ある
品もあれば全く関心がないものも・・・
私が絵画系のもを沢山みられると思って期待を裏切られたと同様に、
人々の目当てはそれぞれに別れていたようでした。
刀の前には刀フェチ。鎧の前には鎧フェチ。それぞれが分業して
黒山の人だかりをつくっていたと思われます。
着物姿のおばさまがたが「もっと沢山着物がみられるかと思った
のに・・」と残念そうにつぶやいていたのが印象的でした。
みな小さな期待はずれを胸にいだきつつも、徳川の力の偉大さを
思い知る展覧会、まさに「大徳川展」だったのではないでしょうか。