枯葉は羽のように舞い落ちる

先週末は、紅葉の名所?といわれるあの外苑前の銀杏並木を見にました。
ものすごく久しぶりに(15年ふりくらい?)ここにきましたが、
イチョウは見事にスタイリングされていてちょっとびっくりしました。
昔もそうだったっけ・・・。


その姿はまるで、整然と並ぶクリスマスツリーのようでした。
それを狙ったのかな・・・ともおもわれますこの季節。
個人的には、ガウディのサクラダファミリアの尖塔を思い出しました。
イチョウはすでに散り始めていて、黄金の雨のように輝いていて
とてもきれいでした。

がしかし、ドラマの撮影などで頻繁に登場するこの通りは、すでに
すっかり超観光地になっているようで、美しい尖塔から視線を地上に
移すと、そこはカメラを持つ人人人人人・・・テキ屋もでていて、
ガードマンが立ち並ぶ。地上20メートルの世界とは全く違う
殺伐とした風景が広がっているのでした。


<御苑のもみじやま>

そのまま、新宿御苑にも足を伸ばしました。
若干道に迷って、ついたのは3時半頃になってました。
もうすっかり夕方ムードでしす。こちらは200円と「有料」というこも
手伝って、割とすいてました。


<日本庭園もあります>

新宿という大都会をすぐ横に配しているからか、紅葉の進みが早いような
気がします。ほとんどシーズン終わりな感じでした。
でもここ、シチュエーションは最高なものの、ものすごくうるさい代々木公園
とくらべて本当に静かです。
そして私が大好きな巨木が所々にあります。
江戸時代、徳川家の家臣の巨大なお屋敷だったようで、そのご皇室の庭園→
公民の公園という歴史をもつようです。
http://www.env.go.jp/garden/shinjukugyoen/

それだけに、当時からの巨木をのこしているのかもしれません。
桜も美しいというこの公園。でも、桜の季節はそれこそ入場制限があるほど
人であふれかえるそうなので、今度雪がふったら巨木に会いに、こっそり
行ってみたいな・・・と思う私でした。


<3本の見上げるほどの巨木>

紅葉の季節、京都にゆければ本当に素敵だけれど、それが
かなわなくても、東京のあちこちに素敵な場所があるのだ、
ということを気づかせてくれたこの秋でした。

麗しの代々木公園



いよいよ東京も、紅葉が美しい季節になりましたね。

というわけで週末、京都にはいかれないのでせめて近場で
京都気分をと明治神宮&代々木公園散策に出かけました。
まずはNHK裏手の代々木公園の地味な入口から公園内に
突入です。ここはかなりの穴場なのかそれともまだ午前
11時前だからなのか、人気がまったくありません。
入るなり赤や黄色に紅葉した桜の木立が目前に広がります。
そして一陣の風と共に吹雪のように散る枯れ葉。
ここは渋谷なの?感動沸点の低い私はいきなり感動です。
もしかして・・・代々木公園って知られざる(知らないのは
私だけ?)紅葉のメッカ?高鳴る期待とともに、道路を
横切る太鼓橋を渡ってメインの敷地内にはいりました。


想像以上の紅葉の美しさでした。紅葉が日照の関係なのか
それぞれに、真っ赤やオレンジ、赤黄色などに色づいて
ケヤキや桜、常緑樹などとの美しいコントラストをあちこち
で作ってます。エリアによっては黄色に染まるイチョウ
並木や枯れ葉のじゅうたん敷き詰まるケヤキなど、所々の
紅葉をポイントに飽きさせない紅葉シーンが展開されるのでした。


がしかしながら唯一の難点が・・お土地柄か朝っぱらから
アンプにつながれた大音量で流れるトランス系のミュージックの音。
公園内ではアンプ繋ぎは禁止されてるもののすぐ外で相当な音量
で流しているので朝の静かな公園に響き渡ってます。
このBGMと一眼レフ片手のシニアなおじさまと紅葉。もの凄い
ミスマッチです。もともとそういう土地だから週末はあきらめる
しかないのか・・・。


続いて、京都疑似体験とばかりに高鳴る期待を胸に明治神宮へ
むかいました。さすがにここまではハウスミュージックの音も
届きません。大いなる鳥居の前から散策スタートです・・・
って、あれ・・どこまでいってもカシ、シイ、クスなどの常緑樹、
常緑樹またまた常緑樹・・・ときどき1本紅葉。
ってこれ夏と殆ど風景が変わってないではなですか!


結局本殿の前まで殆ど満喫できる紅葉はなく、本殿の前に鎮座する
ご神木もこんもりと緑に覆われていました。このあまりの常緑樹ぶり
にはなにかしら作り手の意志を感じざるをえません。
そもそも明治神宮の森は80年前に作られた人口の森・・・
という訳でちょっとネットで調べてみました。詳しい理由
は見つけられませんでしたが、どうやら常緑樹は神様が
宿る木と考えられているらしく、神社等の木には花が咲く木
や果樹の木は相応しくないと考えられているようです。
常緑→永遠の命、生命力などの思考から守護樹という発想が
生まれたのかもしれませんね。欧米でもever greenは生命力の
象徴と考えられてるようですし。
そういうわけで、神社と紅葉という私のプチ京都風味満喫計画
は見事に撃沈しました。

不完全燃焼を解消すべく早々に代々木公園に戻りました。


時すでに1時過ぎ。この頃になるともう公園はかなりの人です。
警察に注意されてハウス君が音量をさげたのか、他に新たに
多種多様なバンド、50年代ツイスト軍団等のパフォーマーの音
が加わったからなのか、ここまでくると音はもう一つの雑音となり、
むしろさっきより気になりません。歩いてなかったエリアを新たに
散策すると大きなドックヤードがもうけられてる一角があり、
そこはまさにムーミン谷からやってきたの?みたいな犬や、
北極からようこそ、みたいな犬達のパラダイスになってました。
ほか、お笑いを披露する者、ベンチで雑疑団的な事をする者、
太極拳する人達、チャンバラに興じる外国人軍団、演劇する
若者、ベンチの上でタップする男子、アフリカン太鼓軍団、
ジャグリングに興じる人、クラリネット吹いてるおじさん、
ものすごくチューしてる外国人カップル、中世のナース
コスチューム(ゴスロリ風味)女子とカメラおじさん軍団、
などなど午後の代々木公園も別な意味で楽しい所になってました。


まだ間に合います。美しい紅葉を満喫したければ今からでも
代々木後編へゴーして下さい。平日は静かでしょう・・・。