国立


<春近しなので玄関に花を>

先週知人の個展を観に、工房仲間のAちゃんと国立に
行きました。

ですが、ギャラリーに行ってみるとなんと!休廊日だった・・・
がーん・・私これよくやるんです。本当に間抜けです。
しかも今回二人ともDM持っていたにも関わらず
どっちも気がつかなかったとは・・・
国立は家から1時間位かかります。同行者Aちゃんは
もしかしてもっとかかっているかもしれません。
シャッターの前に立ち尽くす二人・・・
するともう一人国立在住のAちゃんの友人Rさんも
(我々にだまされて、いやだました訳じゃないんですが)
個展を観るために自転車にのってやってきました。
今回個展をやっているかとうひろみさんもRさんも共に
帽子作家さんということでお引き合わせ・・・
のはずでした。会わせられなかったけど。

打ちひしがれる我々に、国立住民のRさんが街散策に
つれだしてくれました。
今までゆっくり歩いてみた事がなかったのですが、
ちょっとした路地のあちこちにセンスのいい雑貨屋
さんやギャラリーが点在しています。
それらは住宅街にいきなりポツンと出現する感じで
どこも決して人通りが多いとは思えない所にあったり
するのでした。

最初に入った輸入古道具屋&カフェの「somoan」
も路地の2階にあり、とても案内人なしにはたどり
つけない感じです。
正に「古道具」という言葉がぴったりの品々が雑然と
センスよく置かれていています。フランスで観た
セザンヌのアトリエごとく、並び自体がインテリア
と化しているのでここから商品を取り出してしまうの
がなんだか悪いような気さえおこります。
横に併設されているカフェも椅子やテーブルが
それぞれ違うアンティークです。カウンターもオシャレ
です。マダムも素敵です。
ここでなんとなく国立の雰囲気がつかめた気がしました。

Rさんは次にアンティークのインテリアショップにも
つれていってくれました。ここに行く道中も、手作りの
ソーセージ屋さんがあったり、古本が並ぶ美容院があったり
どこもちょっとこだわりのある店ばかりです。
着いたインテリアショップもこれまたセンスのいい品が
並んでいます。北欧のランチョンマット。壁には鹿の頭。
木製の動物。玄関に置いてもいい、でもそれにはでか
すぎる陶器のヤギ。家具類などなど。
ちょっと中目黒あたりにありそうな感じな店でした。
ヤギにはハートをわしづかみにされましたが、お値段と
子ヤギくらいある大きさが私の心を制してくれました。


<その後、白くペイントし、更に今後もペイント計画中の卵
とキノコ型クリップ>

その後、いままでの流れからだとちょっと違う感じの
元クリーニング屋をそのまま改装せずに輸入雑貨屋
にしたのかな?というお店にもお立ち寄りました。
でも人、いえ店は見かけによらなかった。
店頭で100円雑貨を置き見事に客をキャッチする
技。私たちもその撒き餌に食いつきまして
アルミサッシのドアをガラガラと開けて店内へ。
入ってみると古いレースや、骨董の子瓶、イギリスの
アンティークの生地など高い品に混ざり、同じく
輸入雑貨でもかなりリーズナブルな掘り出し物も
たくさん並んでいました。店の雑然さも手伝ってお宝
が眠ってそうな雰囲気ムンムンです。
すると陶生かごの中から木製の卵の雑貨を発見。
他の店でも卵雑貨は買いそうになりましたが一個
700円というお値段で断念していたのでした。
ここの価格は189円。感動の安さです。
3個購入しました。他にもキュートなキノコ型の
クリップも280円、ゲットです。
Rさんも100円のボタンを購入、Aちゃんも絞り
染めの布を購入しました。

更にRさんは「黄色い鳥器店」という陶器の雑貨屋
さんにもつれていってくれました。
http://kiiroi-tori.com/
ここも駅から遠い住宅街に突然ぽつ〜んとあります。
連れがいなければ、偶然通れる場所ではありません。
店内はオーナーさんがこだわった陶器のセレクト
ショップと言った所でしょうか。
他にも真工芸という民芸品やさんの動物雑貨を
発見。これは私が飛騨高山で買って来たうちに
あるネズミとお揃いです。嬉しくなって伺うと
やはりわざわざそこから仕入れているとの事。


<向かって右が真工芸のねずみ>

ここのぬいぐるみは木版画で摺った布に詰め物を
して作っていてどれもとても味があるのです。
私はこのお店で鹿児島睦さんという方の陶製の
洋梨のオブジェを衝動買いしてしまいました。


<鹿児島睦さんの陶製のオブジェ>

鹿児島さんの陶器はどれも暖かい空気を放って
いて独特のフォルムがとても魅力的でした。
http://homepage.mac.com/makoto46/030.html
Rさんのお陰でいつしか「休廊日だった!がーん」
ダメージから完全に立ち直り、すっかり国立散策を
楽しんだのでした。
なんだか、「余裕」を感じました。国立。
世の中不景気と言われ、我々が訪れたどの店も
他に客なし状態でしたが、別にそれが何か?
くらいの余裕がありました。
余裕のある人が、愛する品を集め、好きな場所で
センスのいいお店を持つ。そんなこの街が
大好きな人々が集う幸せな街だと思いました。

最後にsomoanでAちゃんとほっと梅酒を飲んで
散策を終了したのでした。

追伸
ランチをしたこだわり野菜のお店も本当に
良い野菜をそろえてました。
それはまた今度・・書く・・かな。

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