クンストハウス・ウィーン

オランダに住む友人Suzanneからゲーム感覚のブログでの指名を
受けましたので、ちょっとそれに関しての日記を書きます。

”写真フォルダーの中の6番目のファイルをを開けてその中の6
番目の写真についてブログを書いてね”という趣旨のものです。
本当はこれを更に6人の友人に回すそうなのですが、私の場合は
ここまでとします。

旅写真にしぼってファイルを選んでみた所、でてきたのはこの一枚。

「クンストハウス・ウィーン/KunstHausWien」の模型です。
これは2006年の10月に軽井沢のメルシャン美術館で開催された
「フンデルトヴァッサー展」を見に行った時に会場に前に
展示されていたものです。なかなか精巧でよく出来ていて写真撮影
も自由ということでウィーンに行ったつもりでとってみたのでした。
https://www.yoko-hayashi.com/archives/2006/10/16/25/

クンストハウスとは何かというと、
画家であり建築家でもあるフンデルトヴァッサーがトーネット兄弟の
湾曲木材家具工場を買い取り、それを起点にガラスやメタル、レンガ、
木材、陶器、タイルなどをつかい、フンデルトヴァサー色に見事に
作り替えられた建物です。
1、2階はフンデルトヴァッサーの絵画、版画、建築模型、タペストリー
などのコレクション展示会場、3、4階は国内外の企画展示用の
スペースとなっているそうです。
オフィシャルのHPはこちら
http://www.kunsthauswien.com/
ウィーンの観光案内のHPにも紹介があります。
http://www.wien.info/article.asp?IDArticle=11822

フンデルトヴァッサーの絵画作品にも建築物にも、こちらの心を
浮き立たせるような愉しみやリズムを感じます。ヴァルコニーや
屋根から生える植物はまるで建物そのものが愉快な生き物で
あるかのような錯覚さえこちらに与えてくれます。
そんなフンデルトヴァッサーがクンストハウスについて語った
言葉を記したいと思います。これを読むと彼が「強い想いと意図」
を持って作品の制作づくりに望んでいたことがわかります。

「クンストハウスウィーンは美というバリアを持つ家であり、そこでは
美が最も効果的に機能する。それは規則に縛られない不規則性、つまり
起伏のある床や木の間借人、踊るような窓に表れる。そこには
自然に対する良心がある。これは一般の基準に従わない家であり、
現代の冒険であり、創造的な建築の国への旅であり、目と足を楽しま
せるメロディーなのである。芸術は不変の価値を生み出し、自然との
調和の中で美を勇気づけるという目的を持つものでなければならない。
芸術は自然とその法則を、また人間とその不変の真価の希求を尊重
するものでなければならない。芸術は自然の想像力あらゆる人間に
語りかけるものであり、一部の狭い美術界の人々のためだけのもので
あってはならない。クンストハウスウィーンは、この崇高は使命の
実現を目指している」

“The KunstHauseWien is a house of beauty barriers, where beauty
holds the most efficient function, a place of not regulated irregularities,
of uneven floors, of tree tenants and dancing windows. It is a house
in which you have a good conscience towards nature. It is a house
that does not follow the usual standards, an adventure of modern times,
a journey into a country of creative architecture, a melody for eyes and
feet. Art must meet its purpose. It has to create lasting values and the
courage for beauty in harmony with nature. Art has to include nature
and its laws, man and his strife for true and lasting values. It has to be
a bridge between creativity of nature and creativity of man. Art must
regain its universal function for all and not be just a fashionable
business for insiders. The KunstHauseWien strives for the realization
of this important goal. ”

残念ながらまだ彼の本物の建築物を目にした事がありません。
いつの日かウィーンでクンストハウスや彼の手による市営住宅
フンデルトヴァッサーハウスを観てみたいところです。

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