渋谷のカフェ –a cafe of Shibuya–

なかなか良い感じのカフェに出会えない(本当はあるんでしょうけど)
渋谷です。昨日bunkamuraミュージアムに行った帰りに通りを挟んで
目の前のビル2階にインテリアもスペースもオッケイ!なカフェを
見つけました。ここならスケッチブックとか広げても大丈夫そうです。
Cafe x Lounge microcosmos
http://www.microcosmos-tokyo.com/index.html

HPみたら代官山のFRAMESやはちまん食堂と同じ所が
やってるそうです・・・。近所に住んでた頃は何度か行きました。
渋谷にはあまりない空間なんじゃないかな・・・。

I found a nice cafe around the bunkamura in Shibuya yesterday.
That’s the cafe and lounge “microcosmos”.

京都深し 洛南編 –Kyoto torip the last day–

<平等院>
<at Byodo-in>

京都最終日は京都駅の南側、洛南エリアを探訪しました。

The last day in Kyoto, we went to Rakunan area
which is south of Kyoto station.

まずは初めての地、京都駅から電車で30分程の宇治へ行きました。
お茶どころという事で参道ではお茶屋さんがたくさん並んでいます。
お約束という事で抹茶ソフトクリームをいただきました。
(*事後調査によると宇治原産の茶葉は現在ではかなり稀少なのだ
そうです。当然抹茶ソフトごときにははいってないと思われ・・・)

いざ「平等院」へ
First, we visited ” Byodo-in ”


http://www.byodoin.or.jp/index.html

世界遺産に登録されている平等院。
その姿はある意味ほとんど毎日目にしてると言ってもいいかも知れません。
10円玉に描かれているからです。
JRの京都のCMにもつかわれたその美しい佇まいは記憶に新しいかと思われます。

Byodo-in is designated a World Heritage Site.
In particular, almost Japanese is seeing “Houo-do” (phoenix hall)
everyday because a 10-yen coin has a picture of Houo-do”.
That figure is better known in TV commercial.

「JR東海のTVCMです」

http://www.youtube.com/watch?v=1HxBzEQb2Ls

<美しい佇まいの平等院鳳凰堂>
<Byodo-in Houo-do has a beautiful shape>

約1000年前に建立された平等院は浄土式庭園を持っています。
浄土式庭園とは?
極楽浄土の世界を再現しようと試みた庭園で、金堂や仏堂などの
寺院建築の前に園池を有する形をもった庭園のことです。

Phoenix hall is built in the zen-style Jodo-garden
about 1000 years ago.

<浄土というだけあって池には蓮があります>
<There are some lotus like the “Jodo”>
(*the Jodo means the Heven.)

そのただ中にたたずむのが、私たちがよく目にする「平等院鳳凰堂」です。
初めて目にするその姿は「神聖」の一語(二語?)につきました。
平等院鳳凰堂に関しては、いままであまりにも美しい写真や映像を
CMなどですでにみすぎてきました。
当然の事ながら、時間帯や風の有無によって建物が池に反射して映し出される
姿は全く違って見えます。私が行った時間帯は残念ながらうす曇り、風も
少しあるせいか、さざ波たつ水面には、脳内イメージに描いて来た
「鏡のように映し出される平等院」を観る事はできませんでした。
それでも1000年の重みは十二分すぎる程感じられる
威風堂々たる姿でした。

Phoenix hall was a so holiness ,and had a magnificence atmosphere.

<鳳凰堂と呼ばれる所以の鳳凰が屋根にいます>
<Why it’s called the Phoenix hall, because
There are 2 phoenixes on the roof.>
*平安時代作の本物はミュージアムにて展示されてます。
*You can see real things which were made about
1000 years ago at the museum.

別料金を支払うと平等院鳳凰堂内部を特別拝観することができます。
ガイドさんによる解説付きです。
もし平等院に行かれる事があるなら、絶対に内部観覧をおすすめ
いたします。これを観ると観ないでは、本当の平等院を知ったとは
言えないくらいの差があると思われます。その後の順路、ミュージアム
にての面白さもかなりちがってきます。

It costs additional money though, if you come to here,
I’d like to recommend that you take a tour inside
Phoenix hall.
I think that there’s a big difference between
seeing inside and not seeing inside.
You can learn the real consciousness of Phoenix hall
existence.

<木製とは思えない豪華絢爛な阿弥陀如来像>
<It’s hard to imagine that “Amida nyorai” and
accessories are made of woods. >
*写真撮影は禁止なので図録から撮りました
*place where photography is prohibited
so, I picked up my photo book.

http://www.byodoin.or.jp/tanbou-kokuhou.html
<Amida-nyorai>

鳳凰堂内部には1000年前の空気がそのまま詰まってました。
薄暗い堂内中央に鎮座する阿弥陀如来坐像のお姿は池の対岸からでは
はっきりとは確認することはできません。
如来像天井部の豪華絢爛な透かし彫りの天蓋は息をのむ美しさです。
如来像共々木製でありながら全て金箔を施されており創建時には
黄金に輝いていた事を思わせます。
現在は色彩を失ってしまっている天井や柱も建設当時には極彩色に
塗られていた事がわかっているそうす。
柱やはりには螺鈿もはめ込まれ贅を尽くした作りになっています。
壁面には極楽浄土の再現にふさわしく「九品来迎図」が描かれて
おります。これも現在では殆ど色をうしなっております。
「九品来迎図」とは?
*人間は生前の行いにより往生際に上品上生から下品下生までの九段階に
別れます。臨終のさいその階層により阿弥陀如来のお迎えの仕方も
(連れのものや人数、編成などなど)代わってきます。その様子が
描かれた絵のことをいいます。

Amida nyorai which is in the middle of the room and
accessories surrounding Amida nyoray were decorated
with gold leaves. The ceiling and columns which have
lost the colors now were painted in brilliantly colors
at the erection time.

<現在の天井とCG再現した天井 図録より>
<Present ceiling and revived ceiling by CG
— from photo book>

<壁の上部には多くの雲中供養菩薩像が懸架されています>
<There are many”Unchu-kuyo-bosatsuzo on upside wall.”>

<これはCGによる再現>
<revived room by CG>

さらに阿弥陀如来の視線の位置くらいの壁面には如来をを囲むように
壁面に木製の雲中供養菩薩像が何体も懸架されています。
この菩薩像はさほど大きくはありません、座像40センチ、
立像で87センチとあります。遠目からでも目を見張る美しさで
ただならぬオーラを感じました。私はいきなり雲中供養菩薩像に
ハートをわしづかみにされてしまったのです。特に雲の形は秀逸です。
全52体中半数近くをミュージアムにて展示しているとの事。
胸が高鳴ります。

Additionally, many “Unchu-kuyo-bosatsuzo” were put on
upside of wall at potion of “Amida-nyorai” eyes.
“Unchu-kuyo-bosatus” size are about 40cm long (sitting style)
and about 87cm long (standing style).
I was drawn to the “Unchu-kuyo-bosatsuzo” elegance
from a distance. I knew that I can see some of them
at the museum, so I felt the quickened beat of my heart.

<九品来迎図の複製 図録より>
<the replica of wall picure of Phoenix hall room>
from picture book

その他ミュージアムにては鳳凰堂建立寺の堂内をCGで再現した
画像や、九品来迎図の複製、仏像、鳳凰像の展示など
国宝を含む非常に充実したラインナップを観る事ができます。

In addition, revived Phoenix hall’s room video by CG,
replicas of wall pictures, Buddhist statues and original
Phoenix statues and so on..we can see many treasures
including National treasures at the museum.

堂内「本物」観た後あと、再び眺める平等院鳳凰堂の姿は最初に観た時
よりずっと威光をはなっておりました。
その後ミュージアムへと進みました。

After that, we went to the museum.

先ほども書きましたように、ミュージアム内の充実ぶりは感心の一言
でした。なかでも間近に観る雲中供養菩薩像は感動的な美しさでした。

The museum had very fulfilling showings.
Especially, “Unchu-kuyo-bosatsuzo” which I saw from up close
were moving beauties.

http://www.byodoin.or.jp/tanbou-ko-untyu.html

「雲中供養菩薩像」は檜の一刀彫でできてます。創建時は漆塗りで
ごく彩色にやはり塗られていたようです。現在では木肌の色がそのまま
にでていますが、個人的にはこちらの自然な色の方がこの菩薩像には
あっているような気がします。
「雲中」とあるだけにすべての像が飛雲にのり、楽器を演奏
するもの、舞うもの、合掌するもの、印を結ぶもの、様々な姿をして
いて、適切な言葉かどうかわかりませんが観ていてとても楽しいのです。
芸術的視点からみても、しっとりとした肌感、生きているような
やわらかい表情、そして渦を巻いて絶えず動いているかのごとく美しい
雲の形、柔らかい絹を連想させる風にまう衣装どれをとっても超一級
の創りである上、全ての像が同じクォリティでつくられてることに
驚ろかされます。中でも雲のフォルムは素晴らしく生き生きとうごめいて
いるようでした。
雲中供養菩薩像は私がいままで見た中で一番美しい菩薩像だと思います。

The term “Unchu” means “in the clouds”.
So, every statues are riding on the clouds.
And they are playing on their instruments or dancing a dance
or praying. There are a total of 52 statues.
They have kind looks and lifelike wood surface.
Especially, clouds figures which are wiggling livelily were
excellent!!
I think “Unchu-kuyo-bosatuszo” are the best Buddhist statues
I’ve ever seen before.

雲中供養簿雑像の図録を買ったので少しですが、その美しい姿を
アップします。

I bought picture book of “Unchu-kuyo-bosatuszo”
I introduce some statues.

その後、境内を散策しながら外へでました。
あっさり終わると思っていた平等院でしたが、いきなりものすごい
充実ぶりで、ここでかなりの時間を要しました。やはり京都は奥が
深いです・・・。平等院、あっぱれでした。

Then, we walked aroud along the Uji river, and
went to “Ujigami-shurine” that a world’s cultural heritage.

<古都の面影が残る宇治川沿い>
<along the Uji river with old-style atmosphere>

宇治川沿いにでて次の目的地、宇治上神社を目指しました。

のどかな宇治の風景が望める宇治川沿いは歴史が後退したようで
趣がありました。

<質素な佇まいの宇治上神社>
<Ujigami-shurine>

駅でゲットした宇治マップには宇治上神社も「世界遺産」とあります。
へ〜、知りませんでした。高鳴る期待です。
「宇治上神社」に到着してみるとそこには
「世界文化遺産」の看板が。「文化」がいきなりついています。
「世界遺産」と「世界文化遺産」この二つにはどのような差があるので
しょうか。よくはわかりませんが、平等院でものすごいものをみてしまった
後だと、「文化」の差は大きいのかも・・と少し思ったりもしてしまいます。
とは言え、こちらも1000年近く前の建物で、現存最古の神社建築
なのだそうです。
HPもないし、地味だけれどやっぱりすごいのです・・・。

“Ujigami-shrine” was also built about 1000 years ago.
It’s Japan’s oldest Shrine construct.

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E6%B2%BB%E4%B8%8A%E7%A5%9E%E7%A4%BE

<ご神木のたもとには蛇がいました>
<I found a snake under the sacred tree>

ここのご神木の木のたもとで蛇を見つけました。
白蛇でないのが残念ですが、これは何かの吉兆かと少し嬉しくなりました。
宇治上神社で太古の空気を吸った後、とってもおいしいおそばをいただきました。

I found a small snake under the sacred tree of Ujigami-shrine.
I felt that it might be something a sign of good luck.

その後、宇治をあとにして予定では東福寺を目指すはずでしたが、
平等院の予想外の充実ぶりで閉館の早いお寺にはどうやらもう
行けない模様です。予定を急遽変更して16時半までやっている
東寺へゆくことにしました。

<日本一高い東寺の五重塔>
<To-ji has the tallest five-story pagoda in Japan>

「東寺」も世界遺産です。

And the last temple was “To-ji”.
“To-ji” is the world heritage, too.

とても美しいHPを持っています。ぜひゆっくり観て欲しいです。
“To-ji” has very beautiful HP. Please check carefully.

http://www.toji.or.jp/

ついでに先ほどもでましたJR東海の京都CMの画像もどうぞ。
This is TVCM of Kyoto “To-ji” version.

http://www.youtube.com/watch?v=AoTjoMJbf9I

洛南エリアでも一つはずれた場所にある東寺。駅から遠くはないのですが、
こういう機会でもないとどうしてもルートから外してしまいます。
閉門までの時間は45分足らず。宝物堂など魅力のラインナップ
でしたが、ここはぐっとこらえて王道コースをみることにしました。
門を入るといきなり視界に巨大な五重塔が入って来ます。かなりの
距離にも関わらず堂々たる大きさ。ガイドブックには全国一高いとあります。

We just have 45 minutes to see “To-ji”, because it took
a lot of time for sightseeing in Uji.
We have to narrow the focus of the sightseeing.

境内には時代を経た重い空気が漂っていました。
以下HPの抜粋によれば
*東寺は唯一残る平安京の遺構です。
創建から1200年。1994年に世界遺産に登録されました。
平安遷都と共に建立された国立の寺院。
嵯峨天皇はそれを唐で新しい仏教、密教を学んで帰国した
弘法大師空海に託しました。
ここに、日本ではじめての密教寺院が誕生しました。

In the commentary from HP,
“To-ji” is the only constructs and temple style left
from Heian-kyo (located in the heart of present-day Kyoto).
To-ji was built 1200 years ago.
Here is the first esoteric Buddhism temple in Japan.

とあります。ううん・・やっぱりすごいぞ京都。
もはや1000年なんて当たり前、1200年前ですか。
深い知識もないままに、最初の建物「講堂」へ
古めかしい扉をひらくと時代の流れを感じさせる匂いにつつまれます。
まるで体育館の様な広い作りです。

<手前が講堂奥が金堂>
<front side “Ko-do”hall, back side “Kon-do” hall>

いきなり目の前に飛び込んで来たのは「立体曼荼羅」でした。
入口で立体曼荼羅の案内を観た時にはそれを立体的な絵だと思って
いたのですが、入ってみるとそれは実際の仏像を大日如来を中心に
曼荼羅と同じ位置に配した実物像による曼荼羅の世界だったのでした。
言いようもない圧倒的な神々の世界です。
観光客が何人もいるのに、そこはしーんと静まり返ってました。
皆手を合わせています。ただただ座って眺めている外国人観光客も
います。言葉を失う世界です。
いきなり思う。きてみてよかった東寺。

First, we went into “Ko-do”.
That room was a so big like a gymnasium.
The things caught my eyes were many Buddhist statues.
Those were 3D Mandala. Usually, Mandala was painted
on a 2D.
It was the world that was full with the grandeur of Gods.

<講堂について you can see “ko-do” photos>
http://www.toji.or.jp/kodo.shtml

<立体曼荼羅について you can see 3D mandala photos>
http://www.toji.or.jp/mandala.shtml

後でしらべてわかったのですが、この講堂は839年に完成した後、
1486年に焼失。そのたったの5年後に再建され以来その姿を今に
とどめて来ているのだそうです。
立体曼荼羅は1965年までに長きに渡って完全秘仏とされ、一般
には公開されていなかったのだそうです。
その仏像をおがめた有り難さ・・・。
仏像はよくみると色々なものを踏み台にしており
アヒルだったり小鬼を踏んづけていたりと彫刻として眺めても
飽きる事がありません。

Buddhist statues have a variety of humorous small statues
as their pedestals. That is one of enjoyable things
when I look at Buddhist statues.

さらにその隣に建つ、同じくらいの大きさの「金堂」へ。

http://www.toji.or.jp/kondo.shtml
<Kon-do>

こちらも1486年に焼失しその後関ヶ原の合戦後に再建されたのだとか
・・・ってそれでも驚きの古さです。
扉を開けるとたたずむのは本尊の薬師如来像を中心に右側に日光菩薩、
左側に月光菩薩。こちらも1965年に公開となり平安時代より初めての
秘仏の扉が開かれたのでした。
こちらも立体曼荼羅の部屋と同様の匂いがしました。手を合わせる人々。
私も祈りました。威厳ある美しい姿に、優しく包まれるようでした。

After that, we moved to “Kon-do”.
Kon-do hall was also so big.
There was the “Yakushi-nyorai” statue in the center.
And there were “Nikko-bosatus” and “Gakko-bosatsu”
on either side. I was wrapped in the sacred silence.
“Ko-do” hall (3D Mandala) and “Kon-do” hall
(Yakushi-nyorai, Nikko-bosatsu and Gakko-bosatsu)
were first revealed to the public in 1965.
Until then, the public had never seen them
because they were secret Buddhist statues
of the esoteric Buddhism temple.

こちらの薬師如来の台座には、如来を守り、如来の願いを成就する
働きがある十二神将が彫刻されています。仏像をみる楽しみはこうした
ディティールの発見でもあります。(詳しくないからだと思いますが)

<大きすぎて近づくとよく見えない五重塔>
<That shape didn’t see very well because of too big>

いきなり平安時代にトリップして時計を観ると思いがけず時間も
トリップしてます。最後のスポットで最初から視界に堂々とはいって
いる五重塔に近づいてみることにしました。
HPによればその大きさは55メートル。
ゴジラか?

And we finally looked at the 55-meter-high
five-story pagoda.
That was a cool and beautiful shape.

http://www.toji.or.jp/gojunotou.shtml

4度の焼失にあい、現在の建物は1644年に再建した5代目に
あたるのだそうです。
肉眼で観る事はかないませんでしたが、北西の鬼門の位置の
屋根に置かれている邪鬼がいい味出してます。かわいい・・。
五重塔のページをスクロールすると観る事ができます。
お正月や、特別拝観で内部も公開しているようです。

あまりに大きすぎて近づくと返って何がなんだかわかりません!
首いたい・・・くらいの状態になります。それぐらい大きいです。
そしてものすごく格好いいのでした。惚れ惚れと眺めて
タイムアップです。東寺を後にしました。

At the end, we had a drink while viewing Kyoto tower.
And we were back to Tokyo.
Kyoto was really deep city.

<京都タワー>
<kyoto tower>

最後は京都タワーの見えるお店でちょっと一杯のんでから
新幹線で東京へゴー。

3日に渡る旅行は内容的にはもっと長く滞在していたような
深くて充実したものでした。
京都にはまだまだ行ってない場所がたくさんあります。
今回改めて京都への感動をあらたにしました。
今度はいつ行けるかな、京都。

おまけ

YutubeでJR東海の京都CMを検索したついでにみつけた
今回訪ねた他の寺院のCMをいかにリストアップしてみました。
よかったらみてみてね!

I listed up temple’s TVCM which I visited this time.

大覚寺 <daikaku-ji>
http://www.youtube.com/watch?v=iOdoHSbikiw

天龍寺<tenryu-ji>
「春」編
http://www.youtube.com/watch?v=VfJ2N91YvIA

「冬」編
http://www.youtube.com/watch?v=WxNZZZtL8fA

青蓮院<Shoren-in>
http://www.youtube.com/watch?v=1W2kHbxi4XA

京都深し 市内編 -Kyoto Trip the 2nd day-

<雨の青蓮院門跡>
<Shoren-in Temple>

2日目、この日は朝から雨でした。

On the second day in Kyoto, it had been raining since morning.
We changed our plan, and went around the city center.

街歩きの多い宇治はやめて市内のお寺を回る
ことにしました。
が、しかしホテルを出てみると結構な雨です・・・。

いきなりタクシーに乗るというやわな手段で

「青蓮院門跡」へ

First, we went to Shoren-in temple.

http://www.shorenin.com/
http://shorenin.com/english/

<静かな雰囲気のお寺です>
<Shoren-in of hushed ambiance>

ここは今回の中でもとても楽しみにしていたお寺です。
はずかしながらcasa brutusを読むまで知らなかった
お寺です。ガイドブックにも太字の赤文字とかじゃなく
ほそい黒字という地味な扱いで載ってます。

<蓮のお寺だけにオブジェも蓮です>
<There is a “lotus” kanji in the name of Shoren-in>

でも京都のすごい所はそういうひっそりとしたお寺で
ものすごい特別公開をやってるところなのでした。

高野山明王院にある赤不動、三井寺にある黄色不動と共に
日本三不動と言われている青不動が青蓮院にあります。
この青不動がこの秋、青蓮院にては初めてとなる
正に1000年の時を経ての御開帳となっているのでした。
密教の秘仏である国宝の青不動明王像は青蓮院以外の場所でも
過去3度しか開帳されていません。

Shoren-in has the Painting of the Blue Cetaka
(a blue guardian deity) that is one of particularly
well-known deities among the three major Cetakas
in Japan (Blue, Red, and Yellow).
Now, The Blue Cetaka has been specially revealed
to the public after almost 1000 years for the first time
ever in Shoren-in from Sep.18th to Dec.20th.
( The Blue Cetaka was revealed only 3 times in
not-Shoren-in temple ever.)
It’s called the ” gokaicho “( the special exposition)
in Japan.

http://shorenin.com/english/blue_setaka/

<寺院に入ると青不動様のお言葉がかかれています>
<The words from “the blue Cetaka”>

なぜ今、御開帳なのか。casa burutusによると
「不況で混迷する世。霊験あらたかなパワーをいただいてほしい」
というお寺のお慈悲なのだそうです。千年の時を超えた
大英断であると結ばれています。

Why is that “Gokaicho” now?
A residential priest said about the reason.
” Now, our world is getting into a muddle because of
the recession. We hope that “the blue Cetaka” will
bring the miracle-working power to the people. ”

こちらで青不動明王像のお姿をみることができます。

You can see “the blue Cetaka” this site.

http://www.shorenin.com/gokaicho/

まずはお寺に入ってすぐの
「華頂殿」
<Kacho-den>

http://www.shorenin.com/temple/keidai1.html

ここにもう一つ楽しみにしていた襖絵がありました。
今回、事前に青蓮院につて調べている時にHPで
この部屋に描かれた蓮の自由な襖絵に目を奪われ
ていたのでした。

<部屋に広がる蓮の世界>
<The lotus see is spreading in the room>

実際目にしてみるとシンプルで力強い線、でも自由で
楽しくて胸に迫るカッコヨさ。いきなり感激してしまい
ました。

Those lotus pictures were one of occasions I’m
looking forward to see.
“lotus pictures” which saw with my own eyes were
alive, free, and fun, and those are overwhelming cool.

帰って来て調べるまで、この襖絵の絵師は古い時代の
先人に違いないと、勝手に決めつけていたのでした。
確かに色彩もはっきりとしているし、何百年も経ている
ようには見えないのですが、若冲はじめとする寄想の系譜
の画家達の筆致に通じるものを感じそう思ったのだと思います。
果たして調べてみると現代に生きる画家の手によるものでした。

I didn’t think that this artist is the people of the
present time first. After I was back to Tokyo,
I checked about this artist.
To my surprise, artist was a present parson!

<素晴らしい木村英輝さんの襖絵の数々>
<These are excellent works by Hideki Kimura>

その人の名前は
木村英輝さんといいます。
The artist name is Hideki Kimura.

http://www.ki-yan.com/top.htmll
http://www.ki-yan.com/sakuhin.html

「ロックな絵、カッコいい絵を描くだけ」
「街に輝くポップな絵を描くだけ」
後数年で60歳という時に35年ぶりに絵筆を
とったその経歴も含めて
クールだ!!この方自体がカッコいい!!
(プロフィールを是非読んでみて下さい)

He said ” I just want to paint a picture like
a rock (rock’n’ roll) spirit and cool works.”
“I just want to paint pop arts that give off
light in the streets. ”
I felt that his existence itself is so cool.
Please check his another works on his web site!

他の作品にも目を奪われました。
同時に、時代が時代なら曾我蕭白や伊藤若冲も同じような
生き方してるんじゃないかな・・とやっぱり奇想の系譜の
画家達の姿が脳裏によぎります。時を経て京都に脈々と
引き継がれていたんだと嬉しくなりました。

HPの中には青蓮院門跡の襖絵を描くに至ったエピソードが
書いてあります。

http://www.ki-yan.com/sakuhin/g5.html

代々天皇家の方またはゆかりのある方が門主をつとめて来た
青蓮院門跡。(今現在の資料がなかったので現門主の方に
ついてはっきりしたことはわかりません、念のため)
そのお寺が岩絵の具でなく、ガッシュやネオカラーで描く事を承諾
するという懐の深さ。ここに「守る」だけでなく文化を
「作って」来た京都という街の一辺をみた気がしました。

<華頂殿からの庭の眺めも美しいです>
<The view of the garden from “Kacho-den”>

と、いきなり興奮していた私ですが、ちょっとクールダウンして、
その華頂殿の縁側から庭を座って眺めてみると、そこには
雨にぬれる何とも風情のある庭園が広がっているのでした。

この後いよいよの
御開帳、青不動とのご対面です。

<御簾の向こうには青不動様がいます>
<”the blue Cetaka” over the bamboo blind>

もちろん国宝秘仏の故、写真は撮れません。
うすくらい部屋に奉られた「青不動明王像」
そのお姿は威厳のあるオーラを放っていました。
その重みにこれはもはや絵であって絵ではない、
真の明王像なのだと素直に感じ入りました。
絵にはそのような力が潜んでいるのだと改めて思いました。
次元が全く違うのですが、絵で誰かが幸せになったり癒され
たり、感動したり、描く事のすばらしさを奇しくも青不動様に
教えていただきました。
護摩を焚いてくださるというので、手を合わせてしばらく
ご対面した後、お願いごとを書いてその場を去りました。

“The blue Cetaka” in the dim room was like a
radiating sacred aura.
I felt that this is a picture though, it’s already
not a picture. This is a real “the blue Cetaka”.
We prayed here for a while.
After that we walked around the garden.

その後、順路に従って雨のお庭を散策。

<水は澄みコイが美しかったです>
<The water was clear and the carps were beautiful. >

<雨だからカタツムリに会えました>
<We met a snail because it rained>

<庭には趣のある木が何本もあります。>
<Trees with atmosphere>

青蓮院は境内や周りを樹齢800年の楠が囲んでいます。
その壮大な姿は何かが宿っているようでした。

…and Shoren-in has some 800 years old
camphor trees. Those were as if some kind of spirits live in it.

<樹齢800年の楠は荘厳です>
<Camphor tree>

<楠越しに宸殿を見ます>
<the view of “Shin-den” through camphor tree>

雨のために断念しましたが、12月4日まで夜間ライトアップを
しているそうです。足を運べる方は是非行ってみて下さい。

その後、隣にある知恩院へ。
After that we moved Chion-in next to Shoren-in temple.

http://www.chion-in.or.jp/sansaku/teien.html#a

<雨にぬれる知恩院の石段も風情があります>
<Stone stairway of Chion-in getting wet
make a more attractive atmosphere.>

<何もかも大きな作りの知恩院です>
<Chion-in is big structure everything >

これまた広い敷地です。しかも行ってみるとかなり大規模な
修復工事中です。このお寺には七不思議説があり、それを
チェックしてみようかとも思っていたのですが、工事のため
五不思議くらいが封印されてました。

Truthfully, we’d like to check about seven wonders
of Chion-in. However, conservation and restoration
have started most constructs in Chion-in.
And so we couldn’t see many wonders almost.
There is a beautiful Japanese garden Though,
The rain got heavier, so we abandoned to walk
around the garden.

http://www.chion-in.or.jp/7hushigi/index.html

さらに強まる雨脚でこちらのテンションも下がり気味・・。
いや、工事のためかお寺のテンションも明らかに低い感じ・・。
御影堂に入りお参りし、七不思議の一つ鶯張りの廊下を
歩き(たぶんこれ?という感じ)敷地内を歩くのは断念し
ました。

We went to “Kennin-ji” by taxi.

次の目的地は建仁寺ですが、ここでまたタクシー移動です。

「建仁寺」
<Kennin-ji>


http://www.kenninji.jp/index.php

http://www.kenninji.jp/english/index.html

<全てが美しい建仁寺>
<Everything is so beautiful at Kennin-ji >

建仁寺には俵屋宗達作の風神雷神のレプリカが飾られています。
(本物は京都国立博物館にて保管されています)

<デジタルプリントの「風神雷神」>
<”the wind and thunder got” of reprica>

もちろん元はこちらに飾られていたものです。
以前、工房の友人が「お庭がきれいでよいお寺だったよ」と
おすすめしてくれたので候補にいれました。

We can see the replica of “Fujin and Raijin ”
(The wind and Thunder Gods) Sotatsu Tawaraya painted.
(The real thing are stored at Kyoto National Museum)

http://www.kenninji.jp/gallery/index.html

入ってみると、デジタルプリント版、ミニチュア版、屏風版と
様々なレプリカが飾られている念の入り用で、複製でもがっかり
させないおもてなしぶりが感じられます。

<美しい枯山水の庭>
<the beautiful “karesansui” garden >

風神雷神を抜きにしてもここが枯山水の庭がある素敵な
お寺である事が少し歩くとわかります。なんともいえない
良い雰囲気のお寺です。

Regardless of “the wind and thunder gods”,
Kennin-ji has a wonderful Japanese rock garden
(“karesansui”—- dry garden style).
**A Japanese rock garden or zen garden (Karesansui)
is a kind of Japanese style garden. It expresses the
nature with a rocks and sands.**

http://commons.wikimedia.org/wiki/Japanese_rock_garden

枯山水のある庭は片側から眺めると風神雷神の屏風を枯山水の
庭越しに見られるという作りになっています。

We can see “the wind and thunder gods ” through the
karesansui garden.

<さらに順路に従って進むと方丈からまた別の庭を
望む事ができます。>
<The view of another garden from Houjou>

<○△□乃庭>
<○△□garden>

ここで一度庭に出て秀吉の茶室、東陽坊に行くルートがあるの
ですが、この時点で雨脚がさらに強まりもう大雨状態です。
お寺のサンダルで行ける状況でもなく、ここはあきらめ
法堂へと進みます。

ここには2002年に創建800年を記念して小泉淳作画伯が描いた
天上画「双龍図」があります。平成に描かれた竜頭は迫力満天で
まさににらみを利かせて平成の世を守ってくれているようでした。
よい絵でしみじみとしばし眺めてました。

After that, we saw “double-headed dragon”drawn
on the ceiling at Hatto.
(You can see that at the gallery of HP.)

もう一度枯山水の庭を眺めようともどってきたあたりから
いよいよどしゃぶりに・・・。ザーッ・・廊下では雨漏りです。

<雨が漏る程の大雨に>
<It is pouring at last.>

もはや移動は不可能と寺内にいる人たちもみな足を止めて
庭を眺めてお休みです。
我々もしばしここで「枯山水」ならぬ「濡れ山水」を
眺めて休む事にしました。建仁寺でよかったです。
京都は雨でもまた別な風情をみせてくれるので、こういう出来事も
また楽しめます。小一時間はいたでしょうか。

It’s impossible to move for a while because of
pouring. We had been sitting while gazing at
the “karesansui” ( dry garden style ) for
maybe an hours.
(No, That garden should be called “wet garden
style” already.)

<襖絵のうさぎもあきらめ顔です>
<The rabbit on Fusuma lay with a look of half-surrender.>

この時点で寺院巡りは断念することにし、
相国寺に移動しました。

We moved to “Shokoku-ji” by taxi.

http://tencoo.fc2web.com/jinja/xshokoku.htm

そして承天閣美術館にて開催中の
「心と技の響宴
105歳 山口安次郎作 能装束展」
を観ました。

And we saw “the exhibition Noh costume
made by Yasujiro Yamaguchi “.
He is 105 years old already though, he
continues to weave Noh costume!

http://www.yasujiro.jp/


http://nippon-kichi.jp/article_list.do%3Bjsessionid=0F6B7F14499891BF19DE951F21A4A3E9?p=2547&ml_lang=en

これも楽しみにしていた展覧会の一つです。

43歳の時より金剛流能衣装を復元に着手され、以来超絶技巧とも
よべる素晴らしい能装束を105歳になる今も織り続けている
というすごい方です。全て植物染料で染め上げているという
その豪華絢爛な能装束の美しさにため息がでます。

こちらにインタビューが載っています。

http://i-sys.info/serial/interview/11/interview11.html

こちらで山口さんの織るお姿も拝見できます。

And, you can watch him who is weaving Noh costumes .

http://www.youtube.com/watch?v=smQOQUdsipw

<相国寺もまた美しい庭をもっていたのでした>
<Shokokuji also has beautiful gardens.>

それから相国寺内を拝観し法堂で平安時代からの龍の天上画
鳴き龍の声を手を叩いて聞きました。作務衣を来たお寺の方が
解説して下さるので背景がよくわかってありがたかったです。

After that, we looked around Shokoku-ji.
And we saw “the Roaring dragon” drawn
on the ceiling painted by Mitsunobu Kano in 1605.

http://www.shokoku-ji.or.jp/shokokuji/guide/hatto_banryuzu.html

その後は細見美術館へ移動しました。

Then we moved Hosomi museum, so we gave up
to go temples because it rains.

http://www.emuseum.or.jp/index.html
http://www.emuseum.or.jp/eng/index.html

ここでは江戸淋派の一人、鈴木其一の展覧会が開催されてます。

We saw the exhibition titled
“Kiitsu Suzuki virtuoso of Edo Rinpa”.

http://www.emuseum.or.jp/exhibition/index.html

<about Kiitsu Suzuki and Edo Rinpa>
http://www.emuseum.or.jp/eng/exhibition_eng/index.html

通常なら再びテンションが上がっていいなずなのですが、
ここで私の電池が切れました。予想外の雨にタクシー移動の
連続で食事をしそびれ朝食べたきり何も食べてなかったのでした。
時、既に夕刻。細見美術館の壁はライ麦パンのような色をして
います。凝った作りの良い感じの壁です。そしてハニーブレッド
のような何ともいいにおいを放っていました。
たっ・・食べたい・・・。絵ではなく壁を見つめていました。
壁を食べたいと思ったのは生まれて初めてです。

His works were great.
However, my battery have run out at last.
I had not eaten anything since breakfast
because we were moving by taxi all day,
so we missed the timing to have a lunch.
Now, evening comes already.
The wall of Hosomi museum had the color
like a rye bread, and smelled like a
honey bread.
I thought that I want to eat…..
I gazed at the museum wall when I realized .
This is my first experience I want to eat the wall
of course!
I just couldn’t focus in front of great art works.
And we left the museum before I’ve bitten the wall.

全ての展示室に充満する甘い香りに意識がそがれ、増す空腹、
下がる血糖値。其一の居並ぶ作品を前にして全く集中でき
ませんでした・・・。そうは言ってもミュージアムショップが
魅力的で少し買い物をし、壁をかじる前に美術館をでました。

外はまだ雨。
一日タクシー移動の日でした。

Today, It has been raining all day.