来週の月曜日からスタートする「蔵書票」(エクスリブリス)の
グループ展に参加致します。
I will participate the exhibition of the Exlibris
at Bunpodo B-shop gallery in Jinbo-cho.
There are 17 in our members.
http://exlibris-express.blogspot.com/
「EX LIBRIS EX PRESS」~エクスリブリス エクスプレス~
17人の作家による蔵書票展
文房堂 B-Shopギャラリー
Bunpodo B-shop Gallery
2010.5.31mon~6.6sun.
10:00am~7:00pm(最終日は 4:00pmまで)
http://exlibris-express.blogspot.com/
〒101-0051
千代田区神田神保町1-21-1
文房堂ビル中3F
1-21-1 Kanda Jinbo-cho, Chiyoda-ku, Tokyo
zip 101-0051 Japan
tel 03-3291-3441(代)
半蔵門線・都営三田線・都営新宿線「神保町駅」A7出口 徒歩3分
JR 「お茶の水駅」お茶の水橋口 徒歩7分
3-minute walk from the Jinbo-cho station, (Hanzomon, toei-Mita, toei-Shinjuku Line)
or 7-minute walk from the Ochanomizu station (JR Line)
参加してみるまで耳にした事はあっても、実は「蔵書票」がどういうものであるか
よくわかっていませんでした。
<私のexlibris出品作品より>
<my exlibris presented work>
Wikipediaによれば
「蔵書票(ぞうしょひょう)ないし書票(しょひょう)は、本の見返し部分に貼って、その本の持ち主を明らかにするための小紙片。より国際的にはエクスリブリス(Exlibris、「だれそれの蔵書から」という意味のラテン語)と呼ばれる。英語ではbookplate。」
とあります。中世の時代は印刷技術も発達しておらず、本がまだ大変な貴重品でした。
そこで持ち主は蔵書票を見返し部分にはり、貸し出したというわけです。
古い時代はモチーフとして持ち主の紋章や肖像画、故郷の風景やモットーが図案として
好まれたそうです。正に本の持ち主主体のお印だったわけです。
版種としては、銅版画、木版画、リノカット、石版画、孔版など様々なものが存在していた
そうです。
中には著名な芸術家の手によるものもあり、美術品として収集の対象にもなっているとか。
現代に於いてはむしろ後者の要素が強くなって来ているようです。
現存する最古の蔵書票は1450年頃に作られた木版でハリネズミの図柄
だそうです。本がまだとても貴重で回し読みされていた時代、その
蔵書票には「この本を盗むものはハリネズミにキスされるだろう」
と書かれていたとか。なんだかユーモアある粋な文言ですね。
今回、偶然にも私もハリネズミの図柄のものを1点作りました。
いにしえの作家との不思議な縁を感じ、なんだか嬉しい発見でした。
<私のハリネズミのexlibrisです>
<my “hedgehog” exlibris >
今回は17名中16名が同じ工房の作家からの参加になっています。
作風は多種多様、手のひらに載るようなかわいいサイズの版画作品が
一同にならびます。眺めにくるだけもよし、もちろんご購入も能です。
さらに希望された方には名前入りで数十枚単位で刷ることも可能です。
ipad発売により本が不要になると言われる今の時代。
蔵書票はいにしえの時代の本の歴史を今に伝える大事なメッセージカード
でもあるのではないでしょうか。
大切な本の見返しにそっと貼ってみるのもまた「粋」なり。ですね。